その1

ストレッチの効果は?

  スポーツ活動の前に、ウォーミングアップをすることはいまや常識です。急に激しい運動を行えば必ず身体に過度な負担がかかり、故障を起こす可能性が非常に高くなります。このウォーミングアップの一つとして大事なのがストレッチです。

 静的ストレッチ (スタティック・ストレッチング)と動的ストレッチ(バリスティック・ストレッチング)などの種類があります。一般的には静的ストレッチが多くとりいれらております。このストレッチは、反動をつけずに身体の筋や腱を伸ばしていくことで、筋肉をほぐし関節の柔軟性を高めることを目的として行います。徐々に身体の動かせる範囲が広がっていくことで、筋肉の血行がよくなります。これで障害を予防することができます。ストレッチで大切なことは、軽い運動をして身体を温めてから、ゆっくりと行うことです。痛いと感じる手前で止めた状態をキープします。この時に息をゆっくりと吐き出しながら、数10秒間伸ばします。元に戻すときには、ゆっくりと筋肉の緊張をほぐすように行います。弾みをつけて伸ばすことや、痛みがあるくらい強くすることは、逆効果になりますので注意しましょう。スポーツの種類によって動かす筋肉が違います。目的にあわせたストレッチ内容を組み合わせて行いましょう。 

 次回はクールダウンについてです。 
  
                        (財)スポーツ安全協会発行ガイドブックより